深呼吸書店
世界を吸って、私を吐き出す。
世界を吸って、私を吐き出す。
無限に広がるインターネットの海で、日々あらゆる出来事がデジタルデータとして記録され、それらを飲み込み学習したAIによってさらに大量のコンテンツが生成される……。そんな情報化社会のただなかに在り、その利便性を享受しながら、有限な肉体と時間を生きる私たちは、街、書店、本棚、本、という有限なスペースに何を求め、何を見出し、何を表現するのか。「深呼吸書店」は、実践を通してこの問いに応えていきたいと思います。
棚主は、1972年の音楽雑誌『ロッキング・オン』創刊以来、「参加型メディア」を追求し続けている編集者・橘川幸夫です。東京・茨城・京都・福岡など全国各地のシェア書店に出店しています。
橘川は、2024年にコミュニティ生成型雑誌『イコール』(https://equal-mag.jp/)を創刊しました。『イコール』は、ネット・AI全盛の情報化社会を生きる個人が、それぞれの身体と感性を通して時代の最前線を探り、新しい表現を生み出そうとする雑誌です。各号の責任編集者のもと、信頼関係のあるコミュニティで企画・執筆・編集を行い、クラウドファンディングの金額に応じて印刷部数を決め、文フリ、コミケ、シェア書店等にも独自に出店・販売するなど、これまでの大量印刷・大量販売モデルにかわる、新たな出版・流通モデルを開発・実践しています。
深呼吸書店は、こうした私たちの活動の成果を発信・販売する場であると同時に、そこからまた新たな出会い、企画、表現が生まれる媒介でありたいと思います。
『イコール』各号と関係者の著書・蔵書を中心に出品していますが、地域・店舗・担当者ごとの特色や繋がりを活かしながらそれぞれの棚を編集していきたいと考えています。ここ高円寺の担当は、鈴木悠平です。閒(あわい)という小さな会社を営んでいます(https://awai.jp.net/)。
コンセプトに共感いただいた方、本の販売、フリーペーパーの設置、イベントの企画など、何か一緒に実験したい、表現したいという方は、ぜひご連絡ください。