高円寺駅から徒歩七分のシェア型書店。  1列単位の棚主がつくる新しい書店。

イベント

読書会「小さく逃げる日」を開催しました。

企画の詳細はこちらのnoteをご覧ください。

「地味なイベントだけど、誰か来てくれるだろうか」、「逃げるなら月曜日だなと思ったけど、冷静に考えると平日昼って来づらいよなあ…」、「チラシ作ったり、instagramで広告出したりしたけど、見てもらえたかなあ…」と開催前は、いろいろ不安だったのですが、フタをあけてみたら、完全に杞憂でした。

読書会当日は、7名の方に来て頂けました。マジでうれしかったです。店内の書棚をじっくり見て、読む本を選ぶ方もいれば(30分くらいかけて見てる方もいました)、持ってきた本をじっくり読む方もいて、それぞれがそれぞれに合った過ごし方をしていてよかったなあと。5時間くらいいてくれた方もいて、そういう場所が作れて本当によかったです(よかったばっかりですみません)

今回初のイベントだったので、知らない人たちが、同じ空間で静かに本を読むってどういう感じなんだろう、と思っていたのですが、実際には静かで、穏やかで、でも、本を読むことに集中している雰囲気があって、とても居心地のよい空間になりました。自分がそういう空間を作ったというよりは、来ていただいたお客さんと一緒にそういう時間が作れた感覚があって、それもよかったなあと(よかったばかりで本当にすみません)。

最初の説明と、「コーヒー飲みますか」というお声がけと、最後のあいさつくらいしか話さなかったので、来てくれた方がどう思われたのかはよくわからなかったですが、よい時間だったと思って頂けたように感じています。

もともと、一人でも来てくれたら、一人でも誰かに必要とされるなら続けていこうと思っていたので、今後も開催したいと思います。今のところ、月1回定期的に開催できるようにしていく想定です。

最後に、当日の様子を写真で共有します。読書会の写真はありませんが、準備のときの様子だけでも見ていただければと!

当日の様子

外観はこんな感じでした。

当日は店内のレイアウトを読書会用に大きく変更しました。

テーブルの上の本たち。

小さく逃げるための選書です。

ぬいぐるみを抱いて本が読めます。

挽きたての豆で淹れたコーヒーが飲めます(無料!)。豆は、高円寺のコーヒー豆専門店cotoriのものを用意しました。

ベーカリー兎座LEPUS のうさぎフィナンシェ。

静かに過ごしたい人向けにイヤープラグ(耳栓)も準備しました。こちらは、一緒にポッドキャストをやっている石川廉くんのブランドFaretoQeのもの。

おすすめ本、ストーナー。良すぎて5冊も仕入れてしまった…(無事、買って頂けました!)

という感じでした。今後は、定常的なイベントとしてやっていきたいと思います。みなさま、ぜひ逃げてきてください。お待ちしてます。

火星がでている a.k.a 今井峻介

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火星が出ている

火星が出ている

ふつうの本屋

うちの子ども(長男、9歳)は粘土がすきで、よく家でいろいろ作ってます。そのクオリティがとても高い。造形技術が高いのもすごいんですが、作品のイメージがすごくて。でも、事前に何か下書きのようなものは準備しないし、テレビの前でYouTubeを見ながら作っているし、何を考えて作っているのか全然わからない。ということで、長男に聴いてみました。
「どんなものを作るかって最初に見えてるの?」
「見えてないよ」
「じゃあ、どうやって作るもののイメージを具体的にしてるの?」
「うーん、粘土に触ってると、こういう風にしようかなってアイデアが湧いてくるから、それをもとに作ってる。だから、イメージとかはないよ。作りながら考えてる。」

ビジネスの世界では「何をやるか(to do)」ではなく、「どうあるべきか(to be)」が、手段ではなく目的が重要なんだと言われることもあります。

「何かを作るときはコンセプトが不可欠だ」という考え方もあります。コンセプトに合わないものは余計なもの、不純なものだとされます。

長男の粘土づくりには、目標やコンセプトのようなものはなくて、彼はテレビ見ながら湧いてきたアイデアを形にしているだけです。彼にはto beはなく、to doしかない。目標はなく、手段しかない。不純で、余計なものしかない。それでも、クオリティの高い作品を作ることができている。

すごく楽しそうに作ってるのがいいんですよね。完成した作品を僕に見せにくるときの誇らしそうな表情もいいし、その作品をあっさり壊して、次にとりかかる身軽さもいいなと。自由だなって思います。

そんな長男に影響を受けつつ(憧れつつ)、僕も本屋って楽しそうだなと思って始めることにしただけで、特に何かを目指してるわけじゃないなと改めて思いました。なので、「火星が出ている」ではコンセプトや目標を設定しないことにしました。
僕が楽しく本屋をやることを大事にしようと思ってます(ちなみに、一番楽しいのは本が売れるときです)。ユーザーじゃなくて、自分・ファースト。だいぶ気まずいんですけど、でも、今の自分にフィットするので、これでやっていこうと思ってます。どうぞ、よろしくお願いします。

  1. 読書会「小さく逃げる日」を開催しました。

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