高円寺駅から徒歩七分のシェア型書店。  1列単位の棚主がつくる新しい書店。

書籍紹介

『ポビーとディンガン』(原題:Pobby and Dingan)

ベン・ライス(作)雨海弘美(訳)  出版社:アーティストハウスパブリッシャーズ

 ウィリアムソン家の娘ケリーアンには、他の人には見えない2人の友達、ポビーとディンガンがいる。いわゆるイマジナリーフレンドだ。一攫千金のために、多くの人がオパールの原石を掘り当てようとする町で、目に見えない友達を連れて歩くケリーアンを周囲の人は優しく見守っていた。ポビーとディンガンが行方不明になって、ケリーアンが弱り始めるまでは。

 物語はケリーアンの兄アシュモルの視点から描かれます。

 「大人になりたい人のための本屋」本屋フォッグで扱おうと決めたのは、この物語を読んでいると「子どもたちの目の前、周りにいる大人」の表情が浮かぶような気持ちになるから。大人は、子どもにどんな顔を向けているのか。

 映画もあるけど、想像力を働かせて本で読みたい作品。

 

 

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本屋フォッグ

本屋フォッグ

「大人になりたい人」のための本屋

本屋フォッグは、この社会の「大人になりたい人」のための本屋。大人とは何かを考える本/大人の葛藤や生活の痕跡が書かれた本/大人が大人のために書いた本/人が大人になっていく物語/……などの「おとな本」を積極的に扱います。ここでいう大人とは、成人のことではありません。社会に対する責任を意識していたり、正解がないと知りながら旅を続けていたり。

  1. 『ポビーとディンガン』(原題:Pobby and Dingan)

  2. 『ヒルは木から落ちてこない ぼくらのヤマビル研究記 増補版』

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