ベン・ライス(作)雨海弘美(訳) 出版社:アーティストハウスパブリッシャーズ
ウィリアムソン家の娘ケリーアンには、他の人には見えない2人の友達、ポビーとディンガンがいる。いわゆるイマジナリーフレンドだ。一攫千金のために、多くの人がオパールの原石を掘り当てようとする町で、目に見えない友達を連れて歩くケリーアンを周囲の人は優しく見守っていた。ポビーとディンガンが行方不明になって、ケリーアンが弱り始めるまでは。
物語はケリーアンの兄アシュモルの視点から描かれます。
「大人になりたい人のための本屋」本屋フォッグで扱おうと決めたのは、この物語を読んでいると「子どもたちの目の前、周りにいる大人」の表情が浮かぶような気持ちになるから。大人は、子どもにどんな顔を向けているのか。
映画もあるけど、想像力を働かせて本で読みたい作品。